皆さんは、日本の妖怪についてどのくらい知ってますか?
日本には古くから、奇妙な現象やその不思議な生き物の存在が「妖怪」とされてきました。海外でいうと、妖精、精霊みたいな感じでしょうか?
日本の古い書物や絵画には、多くの妖怪の伝説や姿が描き出されています。
アニメや漫画でも、よくモチーフやキャラクターとして登場しますよね。
時に人間にいたずらをしかけたり、悪さをしたり、福をもたらしたり……。
今回は、そんな日本の妖怪についていくつかご紹介していきたいと思います。
一匹目は、「ぬえ」。夜の鳥と書きます。
猿の顔に、狸の胴体。前後の脚は虎に、尾は蛇の妖怪。
めちゃくちゃ強そうですよね。
あの有名な「平家物語」にも登場しているのだとか。そこには鵺退治の話が書かれています。
文献や資料によっては、頭が猫だったり、胴が虎だったり……。
鳥のトラツグミに似た「ヒョーヒョー」というなんとなく不気味な感じの鳴き声が特徴。
平安時代はその声が不吉とされ、凶鳥とされていたみたい。
二匹目は、「海坊主」。
海に現れる、坊主頭の巨人の妖怪。その姿は、文献によっては少し違うみたい。
夜の海に現れることが多く、それまで穏やかだったはずの波も荒れ、船を破壊してしまいます。人に危害を加えてくるなら、怖い妖怪かもしれませんね。
東北地方では、漁で最初に獲れた魚を海の神に捧げないと海坊主が船を破壊し、船主をさらっていってしまうなど、各地で様々な伝承が残っています。
もしかしたら、昔は海という、人間の力が及ばない自然現象に、海坊主という妖怪をなぞらえたのかもしれませんね。
三匹目は、「のっぺらぼう」。
顔に目・鼻・口がない妖怪。
落語などにも登場する、日本では有名な妖怪ではないでしょうか?
顔がない妖怪だから、性別もよくわからないですよね。
怖くはありますが、滑稽に見えてしまうところもある不思議な妖怪です。
基本的には人を脅かす妖怪で、危害を加えてくるのは稀みたい。
四匹目は、「天狗」。
鼻が高いことで有名な天狗も日本の妖怪!妖怪もしくは、神様でもあります。
山伏(山で修行する修験者の格好)の服装をしていて、赤い顔で鼻が高い姿が特徴です。
翼があり、飛ぶことができるのも特徴的ですよね。日本のアニメでも、キャラクターとして登場することもあります。
ことわざでも、「天狗になる」というものもあります。
山の怪異は天狗の仕業と考えられていた説もありますが、ある神社では天狗信仰もあり、災難を取り除いてくれるとも考えられているようです。
五匹目は、「座敷わらし」。
主に日本の岩手県に伝わる妖怪。こちらも、天狗と同様、妖怪であり、神様の存在。
姿は5、6歳くらいの女の子で、おかっぱ、もしくはざんぎり頭をしています。
座敷や蔵に住んでいて、いたずらしたり、その家の人が座敷童子を見ると幸運や富をもたらしてくれるといわれています。
日本のアニメでもキャラクターとして登場することもあり、割と親しみやすいキャラクターではないでしょうか。
妖怪にも、怖いだけじゃない、福をもたらしてくれる存在もいるんですね。なんだかほっこりします。
いかがでしたでしょうか?
日本に古くから伝わる、妖怪のお話。
昔は災いや不吉なことをもしかしたら、妖怪のしわざだと思いこんでいたのかもしれませんんね。
だけど、彼らの存在を知れば知るほど面白い。
いろんな文献も残っていますし、本当に存在した可能性も否定することはできませんね。
また、妖怪のなかには、神様でもある存在がいくつか登場しました。
福をもたらしてくれる存在もいたり、一重に恐れるべき存在ではなく、私たちと戯れたい、寂しがりなだけかもしれませんね。
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